『まっくろけ』と『まっしろけ』

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山口義明
1984年4月 工業技術 25(4),75-77

 昭和30年頃から産業廃水公害が世論の取りあげるところとなり,当然のことながら炭礦廃水も例外ではなかった。 そこで関係官庁と石炭業界がその対応策を検討したのである。
 中央で選炭廃水の測定法と計測法が決められ,これによって,北海道の炭礦廃水の実態調査が行われた。 そしてその調査結果から,選炭廃水をどのように処理するか,規制にどう対応するのか,といったことについて,選鉱・選炭を専門とする私の仕事分担となり,委員会をとおして「まっくろけ」との付き合いが始まった。