石炭の流動燃焼に関する研究
-第3章 2段流動層燃焼法に関する研究-
富田稔/ 平間利昌/ 安達富雄/ 山口弘
1984年2月 北海道工業開発試験所報告 32,40-54
前章で明らかにしたように,単段の流動層燃焼ではNOx発生量が300ppm程度であり,既存の改良型微粉炭燃焼装置からの発生量と比較しても必ずしも少くない。
また,燃焼効率も比較的低く,未燃損失の大部分を微粉炭の飛び出しによる損失が占める。
そこで,本章ではNOxとCO発生量の低減及び燃焼効率の改善を同時に実現する新い燃焼装置を提案し,その装置特性を実験的に検討する。