薄層クロマトグラフィー/水素炎イオン化検出器法(TLC/FID法)による石炭液化油のタイプ分析

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ

宮崎誠/ 吉田諒一/ 前河涌典
1983年9月 燃料協会誌 62(9),779-782

 液化油の構造解析,構成成分の分析はNMR,質量分析,GPC,液体クロマトグラフィーなどを用いて平均構造解析,タイプ分析などが行われてきている。 しかしながら,これらの方法は液化油を飽和成分,芳香族成分,レジン分,アスファルテン分とに分けて定量するいわゆるタイプ分析という点では簡便さ,定量性などに問題があり. 簡便で迅速な方法が望まれていた。
 最近,このような観点から薄層クロマ卜グラフィー(TLC)と検出器として水素炎イオン化法(FID)を組合わせたTLC/FID法が検討され,石炭液化油への適用も行われ始めている。 本資料はこれらの現状と原理の概要などをとりまとめて紹介しようとするものである。