石炭灰の利用法の研究

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伊藤三郎
1983年9月 北海道通産情報 38(9),42-44

 現在の石炭灰排出量は,200万トンですが,この灰は一部分がセメント用材として利用されている以外は,埋立地造成用あるいは灰捨場に投棄処分されていますが,1990年には石炭利用増加に伴い石炭灰の排出量は,10倍の2000万トンに達すると言われております(長期エネルギー需給暫定見通し)。 したがって,灰捨場の確保のみでなくより積極的な利用法の開発を行わないと重大な公害間題となりかねないわけです。
 工業技術院においては,以上のような観点に立ち当所を含め五つの試験研究所において石炭灰の処理利用について,特別研究を行っています。 研究テーマは,公害対策上必要な石炭灰の分析法(名古屋工業技術試験所担当)をはじめ重量骨材化技術(公害資源研究所),軽量骨材化技術(化学技術研究所),建築材料化技術(九州工業技術試験所),さらに肥料化及びガラス質材料化技術(当所)と多方面にわたっております。