道内産非金属資源の開発と利用研究
関口逸馬
1983年2月 北海道通産情報 38(2),31-33
資源に乏しい我が国において,北海道は比較的多量に賦存する鉱物も多い。
カオリン,沸石,重晶石,滑石,石綿,ベントナイト等々がそうであるが,これらを付加価値の非常に高いものに仕上げるとともに,その選鉱においては,有害物質を排出しないことは勿論であるが,用水を極力節約し,水の十分でない地域での開発が可能になるような,かつ高品位で実収率の高い技術開発を目ざすべきと考える。
当所では,この観点から昭和52年以降,5年間に亘り工業技術院特別研究として,北海道に産する非金属資源であるカオリン,天然ゼオライト,火山灰を対象にして開発と利用の研究を進めてきた。
その具体的な目漂は次のとおりである。