脈動流動層における粒子の飛び出し

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細田英雄
1983年3月 北海道工業開発試験所報告 31,61-66

 脈動数20〜400l/minの脈動を流動化ガスに与え,内径0.09m,高さ1.1mの流動層における粒子の飛び出しを測定した。 実験は,シリカバルーンを流動化粒子とし,回分法で行い,一定時間毎に飛び出し粒子を捕集し,秤量して粒径分布を求めた。 また,流動層内の気泡のホールドアップ,頻度及び上昇速度を電気容量法によって測定した。 得られたデータから,飛び出し速度定数を求め,脈動の効果を検討した。
 その結果,流動化ガスに脈動を与えることによって粒子の飛び出しを減少できること,脈動数と共に飛び出し量は増加し,脈動数400l/minでは,通常の流動層の場合とほぼ同じになること,脈動流動層の飛び出しがフリーボードにおけるガス流れの息つぎ現象によって影響されることが解った。