加圧型気泡塔における気泡特性
井戸川清/ 池田光二/ 福田隆至
1983年3月 北海道工業開発試験所報告 31,55-60
加圧型の気・液・固ならびに気・液反応装置には,気泡塔や充墳気泡塔など気泡が関与している装置が多い。
そのため生成気泡の大きさ,気泡の形状,ガスホールドアップなど気泡の挙動を知ることは,これら装置の特性を明らかにする上で重要である。
加圧下における気泡の大きさ,ガスホールドアップ等についてはKölbelらが,ガス分散器に多孔質板を取り付けた気泡塔を用い,1.6MPaまでの加圧条件下で検討している。
また,武谷らはガス分散器に単一オリフイスを用い,ガス空塔速度が0.01m/s以下の低ガス流速範囲で,0.6MPaまでの加圧下で気泡の大きさなどを求めている。
本報告では,単一オリフイスから生成する気泡の大きさ,ガスホールドアップなどを1.1MPaまで加圧して求め,これらに及ぼす圧力,ガス流速,液粘度の影響を検討した。