反応速度差を利用した水質計測技術に関する研究
[現場試験]
伊藤三郎/ 緒方俊夫/ 中川孝一
1983年3月 北海道工業開発試験所報告 30,18-19
これまでの研究において,反応速度差を利用する計測法の研究の結果単独成分の計測法とし,カドミウム,銅,2成分同時計測法としては,亜鉛-カドミウム,マンガン-カドミウム,亜鉛-マンガン,亜鉛-鉛,3成分同時計測法としては銅,ニッケル,コバルトなどの計測法を開発した。
さらに,これら計測法についてフィールドテストに用い得る試験法との観点に立ち,迅速性,操作性,共存イオンの影響から検討を加え,実験室ばかりでなく,野外で用い得る計測法としての選定を行った。
さらに,これまでの計測法研究の場合と同様に目的成分の濃度に対し共存成分は,100倍程度を上限と想定して計測法の開発を行って来た。