反応速度差を利用した水質計測技術に関する研究
[緒論]

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伊藤三郎
1983年3月 北海道工業開発試験所報告 30,1-2

 重金属イオンの水質分析法は,25年程以前に原子吸光法が見出され,その後分析法の研究や分析機器の改良が進むにしたがい,徐々に在来法である吸光光度分析法に取って代り,現在では分析の90%は原子吸光法により行われているように思われる。
 また,近年登場した高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP分析法)は,目的成分を発光させるためのエネルギー源として,高温状態を安定に保つ高周波誘導結合アルゴンプラズマを利用し,測光データの小型電算機処理により極めて再現性の良い分析値が得られる優れた分析法,分析機器として注目され,環境試料は勿論のこと各方面において,新分析法としての導入が検討され始めている。
 さて,重金属の分析法開発研究の一つの流れは上に述べたような大型高精密機器分析法の開発であることに間達いないが,今一つの研究課題は持ちはこびが出来,しかも数分で分析値が得られるような迅速分析法および分析装置の開発であると思われる。