寒冷地における工場廃水の高度処理に関する研究
[媒体流動層による余剰汚泥の熱処理]

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野田良男
1983年3月 北海道工業開発試験所報告 29,44-48

 活性汚泥法による下水や排水の処理技術が普及し,それに伴って排出する余剰汚泥の量は全国で3428万m3/年と報告されている。
 現在余剰汚泥の処理方法は,埋め立てあるいは熱処理が中心になっている。
 余剰汚泥の水分含有率は70〜90wt%と非常に多く,熱処理時には流動層等に供給して処理することが困難であるため,前処理が必要である。 前処理方法として余剰汚泥に鋸屑を混入させた結果,乾燥物の水分含有率を10%まで低下させるに必要な乾燥時間は1/3に短縮された。 これに基づき余剰汚泥の前処理を行い,砂を媒体とした流動炉を試作して乾燥と熱処理試験を行った結果について報告する。