寒冷地における工場廃水の高度処理に関する研究
[多段ばっ気法による微生物処理]
田中重信/ 横田祐司
1983年3月 北海道工業開発試験所報告 29,16-23
有機性廃水を処理するために,生物学的方法の一つである活性スラッジ法が広く使われている。
寒冷地においては,特に熱の逸散を抑え水温の低下をなるべく少なくして微生物の活性を維持することが必要である。
本システムでは有機性汚濁物の微生物処理において,たて型多段ばっ気槽を採用することにした。
本研究では,たて型多段ばっ気槽の装置特性としての物質移動容量係数KLaを測定し,さらにこの結果を使って活性スラッジ混合液の酸素消費速度を求め,また基質の除去および処理水質について調べた。