75mmφ単段加圧流動層石炭チャーガス化試験

　北海道工業開発試験所においては，創立以来十数年にわたって石炭の流動乾留，石炭を原料とする活性炭製造，コークスの製造など，流動層を利用する研究を行ってきた。 これらの高温流動層技術を基盤として昭和50年度からサンシャイン計画に参画し，石炭の低カロリーガス化の基礎研究と取り組むこととなった。
　石炭のガス化に関する研究は古くから行われており，種々のガス化方法あるいは反応装置が開発されてきたが，加圧流動ガス化法はいまだ確立された技術には至っていない。
　そこで，当所においては研究開始と同時に内径75mm，耐圧10気圧の石炭の流動ガス化装置を建設し，装置の運転研究を行ってきた。