北開試の石炭利用技術
-石炭の流動燃焼-
富田稔
1982年12月 北海道通産情報 37(12),25-27
石炭は,古来より「もえいし,たきいし,いしずみ,いわき,媒炭」などと呼ばれ,燃焼することによって利用されてきました。
このように石炭を利用する場合にまず考えられることは,石炭を直接燃焼してその熱エネルギーを利用することです。
しかしながら,現在,石油代替エネルギーとして石炭を直接燃焼して使用するには,燃焼効率を高めて省資源をはかると共に,環境汚染のない高度な燃焼技術が要求されます。
北開試においては,新しい石炭の燃焼技術である流動燃焼の研究を昭和44年以来行ってきておりますので,先に紹介された石炭の液化・ガス化技術に続いて石炭の流動燃焼技術の研究を紹介いたします。