カオリンの閉回路系選鉱法に関する研究
[沈降槽内の粒子挙動]
関口逸馬
1982年11月 北海道工業開発試験所報告 28,43-63
選鉱プロセスから排出する水を再び系統内で循還使用することを考えたとき,量的な問題から一般的にはシックナ,沈殿池,脱水機といった工程かから排出する水が対象となる。
この場合,排出される水の質と量は,循環される他の系の選別に影響をおよぼすので,これらの装置の操業には一層の神経を使う必要が生じてくる。
本報告では沈降槽内の粒子濃度分布について述べ,ついで微細で,粒度範囲の広い,不規則粒子群の重力場における沈降濃縮現象を解明し,濃度分布を形成するに至る粒子挙動について説明した。