鉄鉱石の高圧流動還元に関する研究
[還元鉄粉の性状とその加工-還元過程における鉄鉱石の性状変化]

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ PDF(イメージ)を見る

鈴木良和/ 佐山惣吾/ 植田芳信
1982年3月 北海道工業開発試験所報告 26,43-53

 鉄鉱石を還元する過程で,その中の脈石成分が示す挙動を明らかにする目的で,高純度ヘマタイト粉末に,脈石成分として多く含まれるアルミナ,シリカ,マグネシアのほか,カルシウムやカリウムの炭酸塩を混合した圧粉体の還元過程にみられる性状変化を調べた。 はじめに還元ガスの違いによる影響を調べ,次に,この結果に基づき影響の少ない水素ガスを用い,脈石成分として一般に多いアルミナ並びにシリカの粒径の異なるものをそれぞれ含むヘマタイトの圧粉体並びにその焼成体の熱膨張変化から,亀裂の発生機構を検討した。 更に,これら圧粉体と焼成体の気孔組織の変化を還元過程で追跡し,鉄鉱石の場合と比較しながら還元機構を考察した。