石炭の流動層燃焼における燃焼速度と飛び出し速度
-太平洋炭燃焼灰中の未燃分濃度の解析-

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平間利昌/ 富田稔/ 安達富雄
1981年1月 化学工学論文集 7,77-82

 石炭の流動層燃焼(Fluidized Bed Combustion;FBC)は将来の石油代替エネルギー技術として注目されており,環境規制が厳しいわが国ではNOxおよびSOxの低減技術に重点をおいた研究開発が進められている. しかしながらわが国にとっては,燃焼灰や廃脱硫剤の有効利用,処理対策も重要な課題である.
 著者らは高効率・低NOxの2段流動層燃焼法に関する研究を行い,空気不足を含めた広範囲の条件で燃焼試験を行ってきた. 本研究では,今後の燃焼灰利用法開発および装置設計のための基礎資料を得ることを目的として,簡単なモデルによって燃焼試験結果を解析し,流動層内での総括的な燃暁速度定数と微粉灰の飛び出し速度定数を算出した.