金属酸化物触媒上でのフェノール類の吸着状態に関する研究[13C-NMRによる重フェノール異性体の分析]

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小谷川毅/ 下川勝義/ 山本光義/ 吉田忠
1981年9月 北海道工業開発試験所報告 25,13-19

 プロトン照射法によって測定されたフェノールのo,m,p炭素はそれぞれ,115.4,129.7,121.0ppmに化学シフトを示す。 しかし,これらの炭素が重水素化された場合,2D-13Cスピン結合の影響を受けて共鳴吸収は三重線に分離する。 本質的には共鳴吸収強度は炭素核の数に比例するから,単一線の吸収強度と三重線の吸収強度とを計算によって分割すれば,それぞれの炭素の重水素化率が求められることになる。
 以上の考え方を各種の触媒上で行ったフェノール核プロトンと重水素又は重水との交換反応生成物に応用して交換反応生成物中の重フェノール異性体の重水素化率を求め,この結果からフェノール分子と触媒表面との相互作用を考察した。