高分子材料の耐久性に関する研究
[熱可塑性プラスチックシートの耐候性-熱可塑性プラスチックシートの暴露による引張,曲げ特性値の分布変化]
鈴木智/ 窪田大/ 西村興男/ 鶴江孝
1981年3月 北海道工業開発試験所報告 24,153-166
プラスチックは,たとえ棒状のものであってもそのまま引張ったのではチャック切れをおこし,正確な強度,伸びの測定は望めない。
引張特性の測定にあたっては,相当経験をつんだ測定者によってもばらつきが生ずる。
また本報告書の各論文において,暴露試験後の特性値の変化にSaw tooth patternがみられ,それが経年変化傾向の推定精度を下げていることはすでに示した。
そこで本節では劣化(熱および屋外暴露)させた試験体の力学特性のばらつきがどのように変化するかについて検討する。