高分子材料の耐久性に関する研究
[熱可塑性プラスチックシートの耐候性-屋外暴露した熱可塑性プラスチックの疲労特性]

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鶴江孝/ 鈴木智
1981年3月 北海道工業開発試験所報告 24,136-144

 高分子材料が屋外で変動荷重を受ける用途に使用される場合,雨水,紫外線,温度などの気象因子による材料の劣化が動的荷重によって促進されると推定され,材料の耐久性,劣化の促進性,静的強度と動的強度の関連を明らかにすることが設計資料として必要である。 しかしこのような屋外条件をシミュレートした実験を実験室で再現することは難かしく,この条件下で耐久性を述べた報告はほとんどない。 そこでわれわれは汎用熱可塑性プラスチックシートおよび強化プラスチックシートを最長3年間屋外暴露し,一定期間暴露を終えた材料の静的強度,動的強度を測定することによって,その条件へのアプローチを試みた。 本報告は5種類の熱可塑性プラスチックシートの結果について述べる。