昭和54年度における重要な燃料関係事項-石炭の液化-

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前河涌典/ 吉田諒一
1980年7月 燃料協会誌 59(7),460-466

 石炭液化プロセスに関する総説あるいは紹介記事としては,ドイツI.G.法をはじめとした第2次世界大戦中の技術,アメリカおよび日本における第2次世界大戦後の技術,および1960年代以降のアメリカを中心とする技術開発の現状,間題点およびこれからの動向に関するものなどが発表された。
 以下には,液化反応の反応機構,触媒,溶媒,還元ガス,原料石炭の前処理,粒子径および石炭化度に関する研究など液化に関する研究と,液化生成物からの固形残渣の分離,生成物の構造解析,反応性など液化物に関する研究とに分け,順に紹介する。