固定燃焼装置からの窒素酸化物排出防止技術に関する研究
[装置の研究-横型攪拌槽内の懸濁液の攪拌所要動力]
福田隆至/ 井戸川清
1980年3月 北海道工業開発試験所報告 21,48-60
懸濁液状反応剤を用いる排煙ガス中の脱硫脱硝プロセスに,横型攪拌式吸収装置を適用する場合には,懸濁液の攪拌動力を推定する必要がある。
即ち,ガスと懸濁液との有効な接触をはかり,液中の固体粒子の完全浮遊と溶解の促進を行なわせることが必要となるが,これらの流動状態は攪拌所要動力と密接に関連している。
これまで,固液系の攪拌動力についての研究は縦型攪拌槽に対しては比較的行なわれているが,気液固系の攪拌動力については横型攪拌槽を含めてあまり研究が行なわれていない。
本実験では,炭酸カルシウムの粉末を水に分散させた懸濁液を用いて攪拌動力を測定し,気液系攪拌動力との比較を行なった。