固定燃焼装置からの窒素酸化物排出防止技術に関する研究
[装置の研究-邪魔板付横型攪拌槽内の液相物質移動係数と気液接触面積におよぼす攪拌動力の影響]

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福田隆至/ 井戸川清/ 池田光二
1980年3月 北海道工業開発試験所報告 21,37-40

 横型攪拌槽を気液間の接触反応器として使用する場合,槽の設計ならびに反応操作解析の際に,物質移動係数,気液接触面積などと攪拌所要動力の関係を推定する必要がある。 玉木らは低回転域で,攪拌漕内に邪魔板は取付けない装置の液相物質移動係数と気液接触面積を測定し,これらの攪拌動力の関係を明らかにしている。
 安藤らは邪魔板付,邪魔板なしの両種の横型攪伴槽の気液接触能を総括吸収容量係数を用いて評価し,槽内に邪魔板を取付けることによって気液接触能は著しく大きくできると報告している。 しかし,邪魔板付槽の液相物質移動係数と気液接触面積とにおよぼす攪拌動力の関係については,これまでに,明らかにされていない。
 著者らは第2章第2節で,擬一次反応を伴うガス吸収実験により、邪魔板付槽の液相物質移動係数kL°と気液接触面積a’を求め,これらと操作条件,装置条件との関係を明らかにした。 本報告ではkL°およびa’と攪拌動力との関係を明らかにしている。