固定燃焼装置からの窒素酸化物排出防止技術に関する研究
[装置の研究-邪魔板付横型攪拌槽の気相物質移動容量係数]

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福田隆至/ 井戸川清/ 池田光二/ 安藤公二/ 遠藤一夫
1980年3月 北海道工業開発試験所報告 21,19-25

 水平円筒内の中心線上に回転攪拌羽根を取付けて気液接触を行う横型攪拌槽を,気液間の接触反応槽として用いる場合,装置設計および操作条件の設定に際しては,気相物質移動容量係数の推定が必要である。 横型攪拌槽内のこの種の物質移動容量係数に関しては,美坂が報告しているに過ぎない。 美坂はGanzらが用いたと同様の円板状攪拌羽根に対する気相物質移動容量係数の実験的相関式を提示している。 タービン型の攪拌羽根を取付けた本研究の装置と円板状攪拌羽根を取付けたそれとでは装置内の気液の拳動が異なっているので,タービン型の攪拌羽根を取付けた装置の,装置容積基準の気相物質移動容量係数kGa’を測定する必要がある。
 本研究では,平羽根タービンを取付けた横型攪拌槽内のkGa’を吸収と放散の実験により求めた。 kGa’におよぼす装置寸法と操作条件の影響を明らかにしている。