石炭チャーの加圧流動ガス化

　前報では常圧流動層による石炭のガス化過程における灰の焼結に与えるガス化温度，ガス化剤中の酸素濃度の影響を調べた。 さらに，硅砂を流動媒体とすることによって灰の焼結を防止することができることを1段，2段および3段の常圧流動層を用いて実験的に確かめ報告した。
　本報文では，それらの結果をふまえて，太平洋炭チャーの加圧流動ガス化実験を行ない，圧力，空気量などの操作因子と生成ガスカロリー，原料処理量との関係と，炭素利用率，熱量転換率相互間の関係を明らかにしようとした。