フライアッシュセメントについて

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稲田武
1979年3月 北海道工業開発試験所技術資料 8,8-21

 火力発電所から発生するアッシュをコンクリートに利用する着想は意外に古く,1914年頃のことである。
 アッシュの利用は,アッシュ中の良質な微粉分即ちフライアッシュがコンクリートの混和材として優れた効果があることが明らかにされてからのことである。
 フライアッシュをコンクリートに用いるための研究は1937年頃から米国で行われ,ダム及び水理構造物のコンクリート混和材として利用されるようになった。
 その後日本並びにヨーロッパ諸国においても調査研究が行われ,フライアッシュセメントが,コンクリート長期材令における強度及び水密性が改善されること,硬化熱が緩和され乾燥収縮が少なくなること及び高温度養生を行うコンクリートに好適であること等が,広く各国に認識され,1960年頃からフライアッシュはコンクリートの混和材として,また混合セメントの原料として重要な材料であることが認められるようになった。