昭和53年度における「重要な燃料関係事項」
-コークスに関する研究 -

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吉田雄次
1978年7月 燃料協会誌 57(7),497-500

 国内では高度成長時代に粘結炭不足に対処するための技術として内外で研究,開発されてきた成形炭配合法,あるいは成形コークス関係の研究開発や実施の状況などが引き続き多数発表された。 コークス製造関係ではほかに予熱装入法もフランス,イギリス,ソ連などで引き続き開発が進められている。 コークス炉関係では複雑な要因のからむコークス炉の伝熱をコンピュータを用いて解明しようとの試みが多くなされているほか,現場の作業や装置の改善に数々の工夫がなされている。 省エネルギーの最たるものとして注目されていた乾式消火設備はいずれも順調に稼働して所期の成果を収めている。
 コークスの性状に関してはわが国では組織や消耗後の強度との関連で,外国ではガス化との関連でコークスやチャーの反応性に関したものが再びふえてきている。