流動層技術
-廃タイヤの流動乾留-

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新川一彦
1978年3月 北海道工業開発試験所技術資料 7,38-39

 最近,廃タイヤが新たな廃棄物となり,この処理対策が自動車タイヤ業界の課題となっている。
 わが国の廃タイヤは,年間,約3900万本発生していると予想されている。 このうち,再生利用されるのは全体の約30%で,残りは焼却又は投棄処理となっている。
 このため,年年廃タイヤが増加し,その処分に頭を痛めているのが実情のようである。
 そこで,当所では処理法の一つとして廃タイヤを流動乾留して,油とカーボンを回収することを試みた。
 最初に,大型廃タイヤを微粉砕したものを原料として6inφ炉による試験を行い,この結果をもとに,中間試験を行った。