流動層技術
-石炭の二段流動燃焼-

問合わせ ひとつ戻る DB入口へ トップページへ PDF(イメージ)を見る

富田稔
1978年3月 北海道工業開発試験所技術資料 7,21-22

 石炭の流動燃焼における主な問題点は,燃焼効率を高めることと公害物質の発生を防止することである。 燃焼効率は通常,燃焼廃ガスに伴われて飛び出す微細な未燃炭粒子の量によって左右されるので,この飛び出す未燃炭を少なくしたり,完全燃焼させるための工夫が心要である。 発生を防止すべき公害物質としては,灰と廃脱硫剤に伴う有害微量物質および廃ガスに伴うSOx,NOx,微粒子などがある。 また,廃棄物としての石炭灰と廃脱硫剤の処理も量が多くなると問題になる。
 本研究では石炭の常圧流動燃焼において低NOx燃焼と微細な未燃炭の燃焼を実現するための装置として,新しい二段流動燃焼装置を考え,この装置に関する基礎的な研究を行っているので,ここに紹介する。