流動層技術
-石炭の流動乾留における脈動の効果-

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細田英雄
1978年3月 北海道工業開発試験所技術資料 7,15-17

 流動化ガスに,何らかの強制的な操作を加えてガスの間歇流れとか,音響エネルギーを利用して流動化を行うと,流動層内全域にわたって流動化特性が強い影響を受けるため,通常の流動層内では観測されない現象が生じることが明らかにされている。 これらの操作を脈動流動化と云われ,主だった研究としては数種の報告があるが名古屋大学工学部・鞭研究室では,その物理的特性を調べており,数々の諸効果を発表している。
 当所では従来,流動層を用いて石炭を乾留する場合,しばしば分散板上のデッドスペースの石炭が発火し,反応温度が高くなりすぎるため攪拌機を用いることによって,不動粒子を強制移動させながら乾留する方法がとられてきた。 しかし,熱をかける際の材質の熱膨張により分散板と攪拌機が接触し分散板を損傷したり,あるいは攪拌羽根が屈曲する欠点があるうえに,機械的にも複雑化する不便があった。
 そこで,極めて低い周波数の脈動を流動化ガスに与え石炭の流動乾留に応用した結果,攪拌機を使用したのと同様の安定した乾留が可能であることを見い出したので紹介する。