流動層技術
-媒体流動層における大粒径粒子の流動化-
弓山翠
1978年3月 北海道工業開発試験所技術資料 7,6-7
気-固系流動層内で流動させている粒子の直径は,ほとんどの場合,数μから2〜3mm程度の範囲であり,数mm以上の固型物になると層内で均一に流動させることは困難である。
そこで,このような大粒径の固形物を均一に流動させる装置として媒体流動層に着目し,その特性について検討した。
媒体流動層は流動化の容易な流動化粒子を流動媒体として流動層を形成し,層内に働く浮力と流動化ガス(媒体)による抗力とによって大粒径の固形物を流動化させるものである。
ここでは媒体流動層の流動化特性の概略について述べる。