流動層技術
-流動層のスケール効果について-

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安達富雄
1978年3月 北海道工業開発試験所技術資料 7,2-3

 流動層を応用した新しいプロセスを開発する場合,小型の流動層による実験データをもとにしてスケールアップを行う必要がある。 しかしながら,近年流動層に関する多数の研究が行われているにもかかわらず,その複雑な挙動から,一般的な流動層の設計およびスケールアップに関する定量的な知見がいまだに不足していて,「小型流動層の実測値は大型装置には応用できない」といわれている。
 本研究では,層の直径が10,20,40および60cmの透明アクリル製円筒形の流動層を使用して,豊浦標準砂(平均粒径0.20mm)を空気で流動化して流動層の特性に対するスケール効果について検討した。