流動層技術
-はじめに-
山口弘
1978年3月 北海道工業開発試験所技術資料 7,1-1
当試験所(特に第3部)では昭和40年から石炭の流動乾留・熱間成形法による無煙燃料の製造試験以来今日まで流動層の研究を一つの大きな研究テーマとして取り上げてきた。
石炭についてはその後,活性炭製造装置として多段炉の開発,製鉄用成形コークスの製造に横型媒体流動炉の開発試験など行ってきた。
現在は石炭の流動燃焼,加圧流動層によるガス化試験を鋭意行っている。
また環境保全技術として悪臭,プラスチック廃棄物,都市ゴミ,廃油などの流動熱分解の研究,その他資源利用技術としてガラスバルーンの製造,鉄鉱石の高圧流動還元の研究など巾広く流動層の研究に取り組んでいる。