固体無煙燃料工業に関する調査第2報
-我が国における低温タール利用の動向-

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館林昌平
1962年1月 北海道工業開発試験所技術資料 4,100-112

 宇部興産はKoppers竪型炉の改良型を建設し、昭和9年以来アンモニアガス製造用半成コークスの生産を行って来た。 伴義定等が行った本邦炭についての低温乾留試験結果より低温タールに関する宇部炭の特性をあげると次の通りである。
 宇部炭の特性
 1.灰分の多い割合にタール収量が大である。
 2.低温タール中の有機酸及びフェノール類が比較的多い。
 3.低温タール170〜230℃留分のアルカリ可溶分が多い。
 4.大派炭の場合、塩基性物質が特に多い。