固体無煙燃料工業に関する調査第2報
-フランスにおける低温タール利用の動向-

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館林昌平
1962年1月 北海道工業開発試験所技術資料 4,29-33

 フランス石炭公社(Charbonnages de France)ローレン(Lorraine)炭鉱の方法
 すでに述べたように一般に行われている低温タールの工業的処理法は在来の高温タールの場合と同様の方式のものが多い。
 即ち、主成分をできるだけ正確に分離するためまず蒸留によって1次分離を行い、次いで2次処理を行うが、これは結晶化や蒸留のような物理的処理か、又はアルカリ洗滌のような化学的処理である。
 2次処理の目的はできるだけ純粋な状態で有用な物質を取得することで、得られる留分は合成化学工業の原料となる。
 次にフランス石炭公社の行っている低温タールの処理法について述べる。