フライアッシュと石灰,セッコウとの水熱反応性(U反応性におよぼす微量鉱物成分の影響)

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恒松修二/ 井上憲弘/ 原尚道
1988年1月 石膏と石灰 212

 フライアッシュを石灰,セッコウとゲル化反応(80℃で4時間)させる場合,その反応性はフライアッシュの種類によって大きく異なってくる。 その理由を明らかにするため,フライアッシュに生石灰,二水セッコウおよび蒸留水を加え,ゲル化反応させた反応懸濁物を液相と反応生成物について,SiO2,Al2O3,Fe2O3の定量を行った。 さらに,HClおよびNaOH溶液に対するフライアッシュからのSiO2,Al2O3,Fe2O3の溶出挙動を検討した。 また,NaOH溶液中でのゲル化反応およびHCl溶液で処理したフライアッシュに生石灰,二水セッコウを加えて蒸留水中でのゲル化反応なども検討した。