石灰,セッコウ存在下におけるフライアッシュ,水さい及びシラスのゲル化ならびに硬化特性
井上憲弘/ 原尚道
1982年5月 第36回セメント技術大会, 東京 -
石炭灰は回収場所により性状は異なるが,その大部分はフライアッシュとして回収されている。
フライアッシュもシラス,水さいと同様にガラス相を主体とするので,同様にゲル化による軽量建材化が可能ではないかと考えた。
しかしガラス相という共通点はあるが,化学組成,含有結晶鉱物,粒子性状等はそれぞれ異なるので,フライアッシュの本法に対する原料適性を評価する上には,シラス,水さいとの比較試験が適当であると考えて本実験を行った。
最適製造条件を確立するには,まだ究明すべき実験要因は多いが,軽量建材化の可能性は実証できたのでここに報告する。