オートクレーブ硬化体のケイ酸質原料としてのシラスについて

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松田応作/ 原尚道/ 井上憲弘/ 安納美代子
1967年5月 第22回セメント技術大会, 東京 -

 オートクレーブ硬化体のケイ酸質原料としてのシラスの特性を明らかにするために,比較原料としてケイ砂,フライアッシュ,別府白土,長石混入ケイ砂を選び,種々の条件でオートクレーブ硬化体を作り,その圧縮強サ測定,X線回折,示差熱分析,Ca(OH)2反応率定量,比表面積測定を行なった。
 シラスは圧縮強サ,反応性ともにケイ砂,別府白土よりはむしろフライアッシュに類似の傾向を示した。 シラスおよびフライフアッシュは何れもガラス質を主体とすること,ならびにAl2O3含有率が高いという共通点を有するためと思われる。 反応性はフライアッシュにやや劣るが,強度に悪影響をおよぼすハイドロガーネットがフライアッシュより生成し難しいことはシラスの特色である。