東・東南アジア地球科学計画調整委員会(CCOP)
東・東南アジア地球科学計画調整委員会 (CCOP) は、地球科学分野のプロジェクトやワークショップのコーディネートを通して、東・東南アジア地域の持続的発展をめざす国際機関である。その成果は、地球科学情報の収集、出版、普及などを含め、地球科学の活動すべてにわたっている。
本部はタイ王国の首都であるバンコクにあり、現在13ヶ国が加盟している。我が国は CCOPの創立以来、各種プロジェクトに対する資金協力や専門家の派遣などを通じて協力を行っている。なお、日本の常駐代表は地質調査総合センター代表が務めている。
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CCOP地下水プロジェクト
産総研・地下水研究グループは、旧地質調査所時代からCCOPのプロジェクトに対して積極的に参加・サポートを行ってきた。日本は、地下水の管理技術について最先端のテクノロジーを有しており、その技術をCCOP加盟国へ移転することは、アジア地域における適切な水循環の管理・利用のみならず、我が国のアジア戦略に資するものである。日本の企業がアジア諸国へ展開する場合、「水」の安定供給は必要不可欠であり、そのためにも国の研究機関である産総研は、長期的展望に基づいて、アジア地域における地下水資源の知的基盤整備が求められている。
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2010年度 CCOP地下水プロジェクト会議の様子(中国・西安) |
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地下水プロジェクトPhaseⅡ
2009年10月、タイ・バンコクで地下水プロジェクトPhase IIの立ちあげに関する会議が開催された。新規プロジェクトのタイトルは“Renewal of database for the hydro-geological map in CCOP regions” と決定し、最新の地下水に関する情報をコンパイルした水文環境図をCCOPから世界へ発信するという方針が全会一致で決まった。その後、Phase IIプロジェクトにおけるワーキンググループが発足し、本プロジェクトでは、タイ・チャオプラヤ平野とベトナム・ホン河デルタにおける水文データをコンパイルした水文環境図をCCOPから出版することとなった。
現在、2013年度の出版を目指して、ワーキンググループ内で編集作業を実施中である。なお、CCOP水文環境図はCD-ROM版だけではなく、将来的には
CCOPのホームページからも発信することが予定されている。
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