吸着層工法に使用する材料等の試験方法の標準化について
建設工事等の掘削により発生する岩石・土壌は、盛土や埋土の材料として有効利用がはかられることが望ましいと考えられます。一方、我が国には、自然由来の砒素や鉛などの自然由来重金属等を含む土壌や岩石が広く分布しておりまして、このような土壌や岩石に遭遇する現場では発生土等への適切な対応が求められています。このような自然由来重金属等を含有する土壌の低コストな対策方法として、不溶化工法、吸着層工法等が存在します。吸着層工法は、自然由来重金属等を含んだ盛土の下部に重金属を吸着する層を設置するもので,盛土内から溶出してくる自然由来重金属等を長期にわたって吸着する性能が求められています。
2019年より産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門を事務局として、「吸着層工法に使用する材料等の試験方法の標準化検討委員会(委員長:勝見武)」および「吸着層工法に使用する材料等の試験方法の標準化検討会」を立ち上げ、吸着層工法に用いる吸着材の性能評価方法に関して、議論を進めてきました。
この度、吸着層工法に使用する材料等の吸着特性を評価するための2つの試験方法として、「吸着層工法に使用する材料等のバッチ吸着試験方法(案)」および「吸着層工法に使用する材料等のカラム吸着試験方法(案)」を検討し、「吸着層工法に使用する材料等の試験方法の標準化検討委員会 報告書」として公開しました。
報告書(PDF)は こちらです。
連絡先
地圏環境評価研究グループ
吸着層工法に使用する材料等の試験方法の標準化 事務局
代表:保高 徹生
〒305-8567 茨城県つくば市東1-1-1 中央第7
Eメール:adsorp-sec-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)