光反応制御・光機能材料
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21世紀を迎える今日、人類はエネルギー問題と環境問題に直面しています。
エネルギー問題の究極的な解決策は太陽光エネルギーを有効利用する人工光合成
システムの開発です。一方、環境問題の解決策として、物質工学技術の立場から
は副生成物を算出しない反応プロセスの開発が重要です。光反応制御技術はこれら
二つの技術を実現するためのキーテクノロジーとして期待されています。また、
光は材料開発の観点からも注目を浴びており、マルチメディア時代の到来とともに、
大量情報の高速処理・高速伝達の必要性が急速の高まっています。これに応えるのが、情報処理媒体として光を用いる情報処理の実現であり、そのためには光機能材料の開発が不可欠です。
光反応制御
- 光反応機構:
- エネルギー移動、電子移動などの光反応素過程を極短パルスレーザーを用いた
分光計測と理論計算でのシミュレーションによる解明
- レーザーのコヒーレント制御に基づく量子反応制御の基礎技術の開発
- 光エネルギー変換:
- 逆電子移動を抑制する分子システムの開発
- 人工光合成システムと太陽光を有効利用するための分子デバイスの開発
- 光・レーザー反応:
- 特異的な光・レーザー化学反応のよる高選択的物質合成法の開発
- 高機能材料および材料の高性能化のためのレーザープロセッシングの開発
光機能材料
- 光電子材料:
- 新しい有機系光機能材料(非線形光学材料、発光材料、光電変換材料、表示材料等)の開発
- 上記材料の合成、材料化(薄膜化等), 構造制御、基礎物性の解明
- 光反応材料:
- 情報プロセスのための光異性化反応の利用技術の開発
- 分子組織化された薄膜による分子デバイスの開発
- 光材料計測:
- レーザーおよび放射光の利用による物質の非破壊/微小領域測定技術の開発
- エバネッセント場でのその場微量分析技術の開発
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