産総研_エネルギー・環境領域 環境創生研究部門_研究カタログ2022
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基本原理としては、対象物の重力に均衡する抗力(空気抵抗)の発生に必要な気流速度が、対象物のサイズ・重量によって異なることを利用し、対象物毎に速度差を設けて選別を可能とするものです。主なポイントは、この抗力を精度良く制御すること、1つの選別部(ユニット)に2重の選別機構を具備すること、かつ同ユニットをコンパクトにして多段化することです。これらを実現するため、独自の「気流等調整機構」を各ユニット内に配置し、周囲の気流と回収部へ吸引する気流とを、ユニット毎に独立して制御する仕様を特徴としています。・特許第6666012号(2020/02/25)、特許第6535961号(2019/06/14)、特許第6341630号(2018/05/25)担当者:林直人n.hayashi@aist.go.jp環境創生研究部門資源価値創生研究グループ連絡先:エネルギー・環境領域eneenv-ic-ml@aist.go.jpデータの蓄積~デモ機を用いた種々のテスト~研究開発~原理確認と設計から製作まで~─ 6 ─ResearchAchievement▶リサイクル、廃棄物処理、農業など様々な分野での活用▶対象物の性状にリアルタイムで追従した高精度な多種同時選別気流(空圧)を利用して、分野を問わず0.1mm~数cm程度の対象物(粒子状)を、サイズや比重別に、複数の区分に高精度・高効率で乾式選別する技術です。既存技術では、多種類からなる混合物を選別する場合、多段化に伴う装置の大型化や繰り返し操作が必要であり、その場合でも選別精度の低下などが課題となっていました。本技術では、新しい機構や構成の提案によりこれらの課題を克服し、多様な対象物、選別条件で効率的な多種同時選別を可能としました。研究室にてデモ機を完備し、選別テスト環境を整えています。同機では、サンプル量はグラム単位からテスト可能で、これまでに微小ビーズ、家電系の廃棄物、種子類、電子部品等を対象に選別テストを実施しています。選別の基本原理と本装置の特徴デモ機の設計から製作、種々テストの実施装置の3Dモデルを設計・出力して試験(デモ)機を製作しました。本機を用い、サイズや比重に分布のある対象物(1mm以下の植物種子、小麦(図左)、サイズが等しく重量が異なる電子部品、サイズが等しく重量が異なるデモ粒子(図右、紙、木製ビーズ、プラスチックビーズ、ガラスビーズ、ボルト、ナットの6種類)等で実証しています。これまでに、関連した技術コンサルティングや知財の実施契約の実績があります。Futureコンパクトな機構により、高精度な多種同時選別を実現気流(空圧)を利用した多段選別装置

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