PFAS Total Solutions (PFASOL)とは
PFAS対応を技術支援するために、産総研に整備された新たなプラットフォームです。 産業界における持続的なPFAS対応を促進し、PFAS課題の解決と環境保全に貢献します。
- PFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、世界的な規制強化を背景に、製品設計から廃棄に至るサプライチェーン全体での対応が求められています。
- PFASは極めて多様で分析・評価方法等の選定が容易ではありませんが、産総研は複雑なマトリクス中の極微量PFAS分析技術を長期に蓄積してきました。
- PFASOLは、この技術を中核に、分析手法の選択から結果の解釈、PFAS対策技術の検討・開発までを支援し、企業等のPFAS対応に必要な判断材料を提供します。
PFASOLの特長
PFASOLの装置群とこれまでに培った分析技術を活用し、世界最高水準のPFAS分析が可能です。分析対象の設定、分析方法および前処理方法の選択、実際の分析から分析結果の評価までを一貫して支援します。また、分析技術の習得、対策技術開発(吸着、分解、代替など)のためのPFAS分析も支援します。
多様なPFASの分析に対応する分析基盤
- LC-MS/MS
- LC-TOF-HRMS
- GC-Orbitrap-HRMS
- CIC(燃焼イオンクロマトグラフ)
- クリーンブース
- 各種の前処理装置
蓄積されたPFAS分析技術と国際標準の知見
- 環境水・土壌・大気・製品・排水などの複雑マトリクス中のPFAS分析実績
- ISO 21675(PFAS多成分分析)などの標準分析法の策定実績
- 総PFAS分析技術(TOP-Assay、EOF分析、AOF分析)の開発や評価
- ノンターゲット分析
研究者によるサポート
技術コンサルティング
- 分析から評価まで一貫支援
- 分析技術の習得サポート
- PFAS分解・処理技術評価(多成分分析によるPFAS二次生成量評価)
- 製品中の総PFAS分析(EUのPFAS規制案への対応など)
- 残留性/分解性/処理困難等のカテゴライズにより、適切なPFAS自主管理を支援
PFASOLに導入されている装置
クリックすると装置詳細ページに移動します。
| No | 装置名 | 装置写真 | 分析用途 | 型式(メーカー) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | LC-MS/MS装置 | ターゲット分析 | LC:1260 Infinity HPLC (Agilent Technologies)、MS:TRIPLE QUAD 4500 (Sciex) | |
| 2 | LC-TOF-HRMS | ノンターゲット分析・ターゲット分析 | LC:ExionLC (Sciex)、MS:ZenoTOF 7600 (Sciex) | |
| 3 | 燃焼イオンクロマトグラフ(CIC) | 総フッ素分析(TOP-Assay、EOF分析、AOF分析) | C:AQF-2100 F型(日東精工アナリテック)、IC:DIONEX Integrion HPIC (Thermo Fisher Scientific) | |
| 4 | GC-Orbitrap-HRMS | ノンターゲット分析・ターゲット分析 | GC:TRACE 1310 GC (Thermo Fisher Scientific)、MS:ORBITRAP Exploris GC (Thermo Fisher Scientific) | |
| 5 | 順次追加予定 |
PFASOLを利用するには
-
① お問い合わせフォーム
お問い合わせ内容と連絡先をご入力ください。
お問い合わせ内容は株式会社AIST Solutionsと共有し、産総研グループとして対応させていただきます。
-
② 技術相談と事前協議(無料)
産総研グループの研究者及び連携担当者と技術相談を実施し、利用設備や利用方法の協議を行います。
-
③ 契約の締結
技術コンサルティング契約もしくは共同研究契約を締結します。
*その他必要な手続きが発生する場合があります。 -
④ PFASOLのご利用開始
契約締結後、設備の利用を開始します。
PFAS分析・技術相談はこちら
PFASOL事務局 環境創生研究部門
〒305-8569 茨城県つくば市小野川16-1 産総研つくば西事業所
まずは幅広にご相談ください。内容を拝見し、最適な進め方をご提案します。
最新の研究成果
PFASOLでは、PFASに関する技術支援だけでなく、PFAS分析・評価から対策技術の開発まで幅広い研究を推進しています。ここでは、参画研究者による最新の研究成果を紹介します。
【論文発表 2026.7.17】
高塩分排水中のPFOAをナノ秒パルスプラズマで分解するメカニズムを解明
Discharge Regime Transition and Salinity-Tolerant PFOA Defluorination by Nanosecond Pulsed Gas-Liquid Interface Plasma Atsushi Komuro, Yoshiyuki Teramoto, Hyun-ha Kim & Taizo Sano Plasma Chemistry and Plasma Processing vol.46, p.78 (2026)- 従来の高度酸化プロセスでは塩類による反応阻害が課題でしたが、ナノ秒パルスガス・液体界面プラズマによりPFOAを効率的に脱フッ素化できることを実証しました。
- 分解は共存イオンの影響を受けにくい電子駆動型反応で進行し、反応速度は累積投入エネルギー量で整理できることを示しました。
【特許出願 2026.3】
短鎖PFASの分解に関する特許を出願しました
- 炭素数が2~3の短鎖PFASは活性炭に対する吸着性が低く、十分な除去効率が得られないという問題があります。
- PFASOLでは、短鎖PFASをフッ素イオンまで分解可能な処理技術を開発しました。
【論文発表 2026.3.3】

