産業活動や人口増加に伴う水質汚染および水資源の枯渇は、世界が直面する深刻な課題の一つです。環境バイオ技術は、古くから汚水処理等に用いられてきましたが、近年の分析機器やゲノム解析技術の進展により、これら課題に対する新たなアプローチや持続可能な解決策が期待されています。本講演会では、複合生物系を環境浄化へ適用した研究事例や、水環境中の生体物質を迅速に検出する技術開発事例など、安全な水資源の確保に向けた最先端の環境バイオ技術を紹介します。

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参加要領:

現地参加(定員200名)またはオンライン視聴

参加費:無料

講演会は終了いたしました。ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。


講演予稿集は12/22までダウンロード可能です。
ダウンロード方法は11/20に送信したメールに記載の通りです。
メールが届いていない場合は、お手数ですが M-EMRIsympo-ml@aist.go.jp までご連絡ください。
   

講演プログラム:

         
時間 講演名 所属 氏名
13:00-13:10 開会の挨拶

産総研
上級執行役員/エネルギー・環境領域長

小原 春彦

13:10-13:50

特別講演
「環境技術としてのバイオテクノロジー」

大阪大学大学院工学研究科
環境エネルギー工学専攻 教授

池 道彦

13:50-14:10

研究発表
「微生物生理生態の理解が拓く新しい環境浄化技術」

産総研 環境創生研究部門
環境生理生態研究グループ
上級主任研究員

堀 知行

14:10-14:30

研究発表
「高度な微生物解析技術の水処理事業への応用」

産総研 環境創生研究部門
環境機能活用研究グループ 主任研究員

佐藤 由也
14:30-15:00 休憩・研究紹介ポスター展示交流会(I)
15:00-15:40 特別講演
「下水疫学の社会実装を支える病原体検出技術」

東京大学大学院工学系研究科 附属水環境工学研究センター 特任教授

北島 正章
15:40-16:00

研究発表
「NGSアンプリコン解析のための新規ライブラリ調製法」

日鉄環境株式会社
技術企画部技術研究室 部長

蔵田 信也

16:00-16:20

研究発表
「環境の迅速簡便評価を狙う核酸センサアレイ」

産総研 環境創生研究部門
環境機能活用研究グループ長

青木 寛
16:20-16:25 閉会の挨拶 産総研 環境創生研究部門
研究部門長    
羽部 浩
16:30-17:15 意見交換会・研究紹介ポスター展示交流会(II)

   

研究紹介ポスター一覧:

研究テーマ 担当研究員等
日本海北東部堆積物中の硫黄同位体比変動に見られる更新世の活発な
海底メタン湧出イベント
太田雄貴
産業廃水中の窒素化合物からNH4+への変換のための微好気活性汚泥システムの適用 青柳智、寺田昭彦(農工大)、他
未利用資源からの希土類元素の回収技術 尾形剛志
貴金属の吸着分離条件最適化のためのXAFSによる分離メカニズム解明 鈴木智也
環境由来核酸の迅速簡便検出法と環境評価への適用 青木 寛
微生物×微生物、微生物×動植物、微生物×都市の関係を調べる 佐藤由也
糖鎖高分子による非レクチンのセンシング 寺田侑平、佐藤由也、他
様々な液体試料に含まれる微量金属元素の迅速分析技術 槇納好岐
化学物質生理活性のバイオイメージング 金 誠培
窒素酸化物・酸素・二酸化炭素の関係を用いたつくばにおける二酸化炭素発生源解析 亀崎 和輝
気候予測データベース(d4PDF)を用いた将来の日本における暑熱環境評価 中島 虹、今田由紀子(東大)他
黒色廃プラスチックの高度選別技術の開発 大古 善久
リサイクルへの浮選適用を目的とした粒子の疎水度評価 中窪 圭佑
サンドイッチ型グラフェン・規則性メソポーラスシリカ複合構造制御と
酵素充填への応用
川上晴生(千葉工大)、王正明、他
炭素ナノ複合構造の創製及び殺菌剤・光誘起蒸発膜への応用 依田和雅(千葉工大)、王正明、他
細菌内容物検出による水中メカノ殺菌効果の評価法の検討 鳥羽悟史(千葉工大)、根岸信彰、他
メカノ殺菌効果を発現するアラゴナイト担持光触媒の合成と評価 五味彩子(千葉工大)、根岸信彰、他
 

問い合わせ先:

産業技術総合研究所 環境創生研究部門 研究発表会事務局
E-mail:M-EMRIsympo-ml@aist.go.jp


環境創生研究部門ホームページ