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SUREコンソーシアムは、戦略的な"都市鉱山"の開発に取り組む、産業技術総合研究所(産総研)戦略的都市鉱山研究拠点=SUREと、企業、業界団体、政府機関等の連携組織です

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金属資源循環社会とは ~「水平リサイクル」の実現~

「量のリサイクル」から「質のリサイクル」へ

金属資源循環社会とは、廃製品の金属を同品質の原料にリサイクルすること(=「水平リサイクル」)を繰り返すことによって実現する、戦略的都市鉱山研究拠点(SURE)が目指している社会です。金属は、元素自体に工業的価値があるため、理論的には、どの金属も製錬によって完全に元の金属と同品質の金属として再利用できるはずです。

現在、多くの金属がリサイクルされています。しかし、「水平リサイクル」が実現しているのは、銅や貴金属などごく一部の金属だけです。それでは、その他の金属はどのようにリサイクルされているのでしょうか?

例えばレアメタルでは、多くの場合、廃製品から上記の金属を回収した後のスラグとして、コンクリートや道路の路盤材に混ぜ込まれて使われています。このようにリサイクルされた金属を再生利用することは現実的に不可能なため、二度と製品の原料になることはありません。こうした品質の劣化を伴うリサイクルを「カスケードリサイクル」といいます。「カスケードリサイクル」では、金属循環社会は成り立ちません。 「中学生のための真・物理選別学第9回 カスケードリサイクルと水平リサイクル」参照

1990年当時、廃棄物処分場の逼迫が社会問題となり、廃製品からの廃棄物(最終処分量)を極力減らすことを目指した「量のリサイクル技術」が開発されました(下図参照)。その結果、これまで廃棄・埋立処分されていた廃棄物をリサイクルすることができ、廃棄物の最終処分量は減りました。しかし、金属に目を向けると、本来高い価値を持っている金属がその価値を著しく低下させた形でリサイクルされている「カスケードリサイクル」であるのが実情です。戦略的都市鉱山研究拠点(SURE)は、金属資源循環社会の構築を目指した「質のリサイクル技術」(「戦略メタル」の「カスケードリサイクル」から「水平リサイクル」への移行)の研究開発を行っています。

水平リサイクルへの移行

戦略的都市鉱山研究開発拠点(SURE)の主な研究開発

金属資源循環社会を実現させるには、循環の全ての工程を視野に入れた研究開発が求められます。戦略的都市鉱山研究開発拠点(SURE)では、生産・循環・備蓄、物流、中間処理、製錬など、各プロセスの最適化実現に向けた研究開発を行っています。

[SUREの主な研究開発]

●リサイクルを進めるべき戦略メタルの選定  研究紹介③

●動脈産業(製造メーカー)が、静脈産業(リサイクル業者)に、「この製品・部品のどこにどんな金属を使っている」という製品情報を提供することで、高効率なリサイクルを行う「製品・部品データ提供システム」における製品データの提供方法

●動脈産業がリサイクルしやすいように製品を設計するための「リサイクル設計指針」の構築  研究紹介④

●静脈産業(リサイクル業)において、現在、手作業に頼っていることにより高コストの要因になっている廃製品の解体・選別を無人化・低コスト化するための、個体自動認識型選別技術、自動解体・単体分離技術、トランスフォーマブル選別システム  研究紹介①②

●全国の静脈産業の技術水準を高め、高純度・同一品質のものを製錬工場に納入するビジョンの構築

●戦略メタルを回収する革新的製錬技術  研究紹介⑤⑥

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