ミドリムシ由来多糖をベースとしたバイオものづくり
Creation of organic materials made from euglenoid polysaccharide
バイオメディカル研究部門 分子細胞デザイン研究グループ
上級主任研究員
芝上 基成
光合成による増殖に加えて、グルコースを含む工場排水などを炭素源とする増殖も可能なミドリムシは、二酸化炭素の固定化や有機物のリサイクルに役に立つ「地球にやさしい微細藻類」のひとつです。
本講演では、ミドリムシがその細胞内に大量に蓄積する多糖(パラミロン)を出発原料とするバイオものづくりについて紹介します。
代表的な天然素材であるセルロースとは似て非なるパラミロンからは、熱可塑性プラスチックやナノファイバー、繊維、粘着剤・接着剤、増粘剤、超吸水性フィルムやGLP-1(インスリン分泌ホルモン)分泌促進剤に至るまでさまざまな有機材料をつくることができます。