![]() 松浦さん |
今日は、みなさんに自然が創ったいろいろな色の鉱物をクイズをしながら見てもらいたいと思います。 全部で8問あるので頑張って当てて見て下さいね!! |
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どんな鉱物があるのかな?? よろしくおねがいします! |
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私は、キラキラしたものが大好きだから楽しみだわ!! |
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Q1 次の写真の鉱物のうちで、石英(水晶)はどれでしょう?(答えはひとつではありませんよ。) A ![]() ![]() ![]() D ![]() ![]() ![]() ![]() |
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パワーストーンは知っているんだけど・・・ う〜ん、D と E ですか!! |
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1問目から、ちょっと難しいかな?? パワーストーン知っているんだね!! 正解は、A と F です。 ※結晶面で囲まれた石英(SiO2)を水晶と言います。 Aは高温型石英と呼ばれるもので、六角錐が上下合わさった形になり、柱がほとんどありません。 Bは白鉛鉱という鉛の炭酸塩(PbCO3)です。 Cはハンベルグ石Be2BO3(OH)という鉱物で、宝石になります。 Dは岩塩NaClです。直交する3つの方向に割れやすい劈開という性質があり、さいころ型になります。 Eはダンブリ石Ca(B2Si2O8)という鉱物で、六角柱でなく四角柱になります。磨くと輝きが強い宝石になります。 Fは普通の水晶で低温型石英と呼ばれるものです。 GはハンクサイトKNa22(SO4)9(CO3)2Clという鉱物で、塩湖が干上がったときに出来る鉱物です。六角柱をしているけれども水に溶けるので、水晶と区別できます。 水で洗わなくても空気中の水蒸気を吸って、自分で溶ける(潮解性)性質があります。 |
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とても難しかったです。 E と F はよく似てるけど、よく見ると形が違うんですね!! |
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Q2 次の赤い鉱物の写真の中で、ルビーはどれでしょう? A ![]() ![]() ![]() D ![]() ![]() ![]() |
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私のママはルビーの指輪をもってるよ! B だと思うんだけどなぁ〜だって1番きれいだから。 |
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う〜ん。 とってもおしいな、残念だったね・・・ 正解は、 E です。 ※ルビー(赤い鋼玉Al2O3) AはスピネルMgAl2O4です。三角形8個で囲まれた八面体という形に結晶しています。 Bはバラ輝石CaMn4(Si5O15)といいます。柱状結晶ですが、ルビーとは形が違います。 バラ輝石は日本のマンガン鉱床にもたくさんあって、磨くとそれなりに美しいのですが、光と水と空気に触れると黒い二酸化マンガンになります。 Cはパイロクスマンガン石MnSiO3といってBのバラ輝石のCaがMnで置き換えられた組成をしています。 Dはペツォッタ石Cs(Be2Li)Al2Si6O18と呼ばれ、緑柱石に近い鉱物ですが、 セシウム(Cs)を含む点が特徴です。Eはルビーの六角柱状の結晶が片麻岩に含まれています。ルビーは鉱物学的にはサファイアとともに、鋼玉またはコランダム(Corundum)と呼ばれます。 コランダムのなかで鮮紅色のものだけがルビーの名に値し、ピンク色くらいだとピンクサファイアと呼ばれます。写真のルビーはピンク色で、ルビーのボ−ダーラインをクリアできているか 怪しいものですが、良いルビーは高価で筆者には買えません。 Fは辰砂HgSです。水銀の硫化物で、印鑑の朱肉や赤い顔料として使われます。 |
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ママのルビーは B に似てたんだけどね。 でも、全部きれいだわ!! |
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Q3 緑柱石(Beryl)と呼ばれるものはどれでしょう?エメラルドは緑柱石のうち鮮緑色のものです。
A ![]() ![]() C ![]() ![]() E ![]() ![]() |
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うわぁ!エメラルドは僕の誕生石です。 C がエメラルドのように思います。 |
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大正解!エメラルドは C です。 よく分かったね!! ※緑柱石(Beryl) Be3Al2Si6O18 Aは透輝石CaMgSi2O6という輝石の一種です。 Bはかんらん石(Mg, Fe)2SiO4です。この写真は鮮緑色を呈するかんらん石で、ペリドットと呼ばれる宝石になります。 かんらん石の英語名のOlivineはオリーブ色をしていることに由来し、普通のかんらん石は写真Gのようなオリーブ色になるものが多いです。 Cはエメラルドといえる緑柱石で、六角柱になるのが特徴です。日本語の鉱物名は緑柱石といいますが、緑色のほか水色(写真 H)、黄色、ピンク色、赤色、無色など多様です。 Dは灰クロムざくろ石Ca3Cr2(SiO4)3で、菱形の面12個で囲まれる12面体という形をしています。ざくろ石には赤〜ピンクのほか、オレンジ(写真I)、緑、褐色、黒、灰色など多彩です。 Eは藍鉄鉱Fe3(PO4)2・8H2O. 藍鉄鉱というのは、地下にあったときには無色だったものが、掘り出されて空気中で光に当たると緑色から藍色に変わります。 Fは電気石でトルマリンとも呼ばれます。この電気石はNa(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4リチウムを含む種類です。リチウムを含む電気石の英語名はElbaiteで、ナポレオンが流された エルバ島で発見されたことに由来します。 G ![]() ![]() ![]() |
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やったぁ〜〜 B もエメラルドに見えてとホントは迷ったんだけどね。 オレンジの鉱物もとても綺麗だね!! |
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Q4 次の黄色鉱物の写真の中で、トパーズ(黄玉)はどれでしょう? A ![]() ![]() C ![]() ![]() E ![]() ![]() |
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黄玉?? もしかして F なのかしら! |
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おっ、すごいな。大正解!! なんで分かったのかな?? 正解は、 F です。 トパーズは黄玉といわれますが、本来の色は無色透明です。黄褐色、橙褐色(シェリー酒色とも言われインペリアルトパーズとされる)、ピンク色、水色、まれに紫色のものがあります。 Aはアダム鉱Zn2(AsO4) (OH). 紫外線を当てると黄色い蛍光を発します。 Bはブラジル石NaAl3(PO4)2(OH)4. ブラジルのミナス・ゼライス州で発見され、国名がつけられました。 Cはスタルマン石Ca6(Fe,Al, Mn)2(SO4)2(B(OH)4)(OH)12・25H2O. 黄色半透明〜透明の六角板状〜六角柱状の結晶になります。 Dはテルル石TeO2.テルルという元素をむ鉱物です。 Eは硫黄S. 斜方晶系で細長い8面体の上と下が台形状に切られたような結晶形を示します。日本では火山の噴気孔などに生じますが、写真の硫黄結晶(イタリア シシリー島産)は 方解石・石膏とともに低温の状態で結晶したと考えられています。 Fは淡褐色透明の黄玉(トパーズ)Al2SiO4(F,OH)2. 斜方晶系で、上下に伸びた柱状結晶になります。 柱の面に直角な劈開が発達するのが特徴です。 |
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上の方が丸みを帯びてるから F だと思ったの。 本当の色は、無色透明なのね!! |
注:このページは、松浦浩久 博士から情報を提供していただきまして制作いたしました。 |