産業技術総合研究所 中国センター

岡山県工業技術センター

分野 電気・電子
有機材料診断
機器名 電波暗室
製造所名と形式 リケンエレテック
装置の概要 2つの電波暗室(電波暗室・対策暗室)と測定室・前室より構成されている。
電波暗室・対策暗室・測定室は鉄鋼板全溶接によりシ-ルドル-ムとなっており、室内外は電気的に隔離されている。このために外部からの電磁波の影響を受けない空間となっている。
電波暗室は床面が金属面であり、その他の5面は電波吸収体となっていて電波が反射してこないようになっている。これは、地球上の何もない無限半空間を模擬したものである。
対策暗室は床面を含めた6面が電波吸収体となっていて、どこの面からも電波が反射しない構造になっている。これは、何もない宇宙空間を模擬したものである。
放送・通信等の無線電波に満ち溢れた現在では、これらの影響を受けない電磁波の計測を行うためにはこのような施設が必要になっている。

(1)放射電磁界測定
   電子機器が放射する不要電磁波の量を測定する
(2)伝導雑音測定
   電子機器が電源線・通信線等を通じて生じる電磁雑音量を測定する
(3)放射イミュニティ試験
   電子機器が強力な電磁界にさらされた場合に誤動作をするかどうか試験を行う
(4)パルスノイズ耐性試験
   雷サ-ジ・静電気放電・バ-ストノイズ等によって電子機器が誤動作をするかど うか試験を行う
仕様・構成 (電波暗室)
サイズ: 有効内寸 7.9m(L)×6.0m(W)×6.7m(H)
電波吸収体: フェライト+コーン(90cm)
測定距離: 3m
サイトアッテネーション特性: ANSI-C 63.4 に適合 FCC,VCCIに登録
シールド特性: 100dB以上(9k~1GHz)
ターンテーブル: 直径2m,耐荷重500kg
電源容量: 3相200V 60Hz 10kVA(非安定化)
      単相0~240V 50,60Hz 4kVA(安定化)

(対策暗室)
サイズ: 有効内寸 6.9m(L)×4.0m(W)×3.5m(H)
吸収体: フェライト
測定距離: 3m
サイトアッテネーション特性: オープンサイトとの比較により±4dB以下
シールド特性: 100dB以上(9k~1GHz)
ターンテーブル: 直径 1.2m, 耐荷重 500kg 75
電源容量: 3相200V 60Hz 10kVA(非安定化)
      単相0~240V 50,60Hz 4kVA(安定化)

(測定室) 
サイズ: 有効内寸 6.9m(L)×4.0m(W)×3m(H)
シールド特性: 100dB以上(9k~1GHz)

(前室) 電サージ・静電気放電試験用に2.5m×3.5mのアースプレートを敷いたエリア
を用意している
設置年度 1994(平成6)年度
担当窓口 岡山県工業技術センター
(086-286-9600)
料金 電波暗室:8,720円/時間
対策暗室:
4,810円/時間
備考
全体写真 全体写真