産友会メールマガジン第1号 【表面処理技術】

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   産総研中国センター友の会(産友会)メールマガジン
        【第1号/ 2012.01.13発行】
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【中国センター便り】中国センター所長 中村 修
 産総研中国センターは、オープンイノベーションハブ機能の強化の一環として、中国地域に拠点を持つ企業の皆様を技術面からサポートさせていただくため、この度、「産総研中国センター友の会(産友会)」を立ち上げました。地域の大学、公設研究機関等が持つシーズと産総研のシーズとを有機的につなげて新たなイノベーションを創出すべく、これまで以上に“産学官金”の連携を強固なものにして参りたく存じます。産総研が展開する「環境・エネルギー」、「ライフサイエンス」、「情報通信・エレクトロニクス」、「ナノテクノロジー・材料・製造」、「計測・標準」、及び「地質」の各研究分野で、技術相談や共同研究等への展開にご活用いただければ幸甚です。
 この地域から、日本にそして世界に力強い風を送りましょう!
 
【特集】表面処理技術
 本メルマガでは、毎号様々な技術分野の特集をお届けいたします。第1回は表面処理技術です。本技術は耐久性向上を目的とした金型表面に対する処理や耐食性向上を目的とした処理等、自動車部品製造を始めとする様々な生産現場において、きわめて重要な技術となっています。中国地域においてもこうした表面処理技術に関連する研究会(*1)の立ち上げが予定されている等、産業界の注目を集めています。
 以下に、日本、米国、英国の表面処理技術に関する学協会のホームページを紹介します。ご参考になれば幸いです。
 
・一般社団法人 表面技術協会(日本)(http://www.sfj.or.jp/
・National Metal Finishing Recource Center(米国)(http://www.nmfrc.org/index.cfm
・英国表面処理学会(IMF)(http://www.uk-finishing.org.uk/imfframeset.htm
 
 なお、ドイツの技術雑誌に最近掲載された表面処理技術に関する記事を1つ紹介します。
ドイツでは、教育研究省(BMBF)がドイツ機械工業連盟(VDMA)と共同で2009年に開始した共同研究プロジェクトにおいて、1)内燃機関のピストン等への適用を目指したアルミ合金表面へのDLC被覆技術の開発、2)航空機等への適用を目指したプラスチック箔表面の処理による付着水滴氷結防止技術の開発、3)燃料電池への適用を目指した腐食防止用の金被覆技術の開発に取り組んでいます(*2)。
(*2)Industrieanzeiger誌(ドイツKonradin社刊)、2011年第26号(10月4日号)、p26-29
 
 以下に産総研における表面処理技術関連の最近の研究成果をいくつかご紹介します。
■ナノ結晶ダイヤモンド薄膜コーティング
 ナノダイヤ薄膜はCVDダイヤモンド薄膜という材料のカテゴリーの中で、近年たいへん注目されています。産総研ナノチューブ応用研究センターでは、独自のマイクロ波プラズマ技術の開発をベースとして、表面平坦性に優れ、低温で大面積に成膜出来るナノ結晶ダイヤモンド薄膜コーティング技術を開発しました。現在、、成膜サンプルの提供を行っています。
 
■セシウムで表面処理した高性能光触媒の開発
 産総研では、水を酸化して鉄3価イオン(Fe3+)を鉄2価イオン(Fe2+)に還元しながら酸素を生成する光触媒と、Fe2+をFe3+に再酸化しながら水を還元して水素を生成する低電圧電気分解を組み合わせた、太陽光を用いた独自の水素製造システムを開発しました。セシウムによる表面処理で酸化タングステン光触媒の反応活性が大幅に向上し、可視光に対する量子収率は従来報告値の約50倍などの効果が得られ、水素製造の低コスト化が期待できます。
 
■金メッキ光沢ムラの小型検査装置
 産総研生産計測技術研究センターでは企業と連携して光学的な手法により金メッキ表面を測定して光沢ムラの数値化を行い、自動判別を可能とする汎用性に優れた小型検査装置を開発しました。この装置はフレキシブルプリント回路基板(FPC)の金メッキ外観検査などに使用できます。今後は現場適用性の検証を経て装置の製品化を進めるとともに、検査法の規格化・標準化に向けた取り組みを行っていく予定となっています。
 
■マグネシウム合金に多様な色彩を与える表面処理技術
 サステナブルマテリアル研究部門では、薬品等を使用しない極めて簡便なプロセスで構造色を発現するマグネシウム合金の新しい表面処理技術を開発した。本技術では表面に微細な構造体を形成することで、色彩(構造色)を付与することができる。本処理技術は薬品等を一切使用しないため廃液がでないという特徴を有している。
 
■超はっ水性を示す金属表面の作成技術
 サステナブルマテリアル研究部門では、水を極めてよくはじく新しいアルミニウム表面処理技術を開発した。本技術は熱水処理による表面への針状ナノ構造の形成と単分子膜被覆により超はっ水性表面を実現したもので、 この処理を行ってもアルミニウムの金属光沢は失われず、耐腐食性の向上、汚れ付着防止により、材料が長寿命化するとともに、流動抵抗の減少による省エネルギー効果が期待されるという特徴を有している。
 
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