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白雲陶器と装飾品
 
白雲陶器は、白雲石(MgCO3・CaCO3)を25〜35%含有する軽量の石灰質陶器です。戦前、これまでなかった全く新しいタイプの低火度陶器素地として発明されました。この素地がノべリティの量産に用いられるようになり、今日に至っています。
1.透彫 ( すかしぼり ) 燭台付花盛器
透彫燭台付花盛器
作品は葉文の透かし彫りのある蓋付の器です。蓋はつまみが燭台として、かつ花挿しとしても使えます。加飾は白雲素地の淡雪のような地肌を損なうことなく薄い緑と卵黄色の顔料を用い、吹き付け技法による「ぼかし」を施しています。
用途 燭台
制作年代 昭和12年
寸法 直径 180mm × 高さ 165mm
素地 白雲陶器素地
釉薬 白雲マット釉
焼成 1150℃ 酸化焼成
成形 鋳込み成形
2.人形置物
人形置物
作品はうずくまる女性の物憂い姿を表現しています。釉薬は白いマット釉を使い、その釉面に黒、紫、赤の上絵付による加飾を施しています。
用途 燭台
制作年代 昭和14年
寸法 幅 110mm × 高さ 110mm
素地 白雲陶器素地
釉薬 白雲マット釉
焼成 1150℃ 酸化焼成
成形 鋳込み成形
3.鳩型燭台
鳩型燭台
作品は「日本趣味を生かした洋食器」の研究の中で作られた、ディナーウエアーに付属する燭台です。鳩はその背中に燭台を置き、周辺と嘴に金彩を施しています。上絵付けは極力彩色を抑え、白雲素地の白く柔らかな地肌と相乗し清楚な気品を醸しだしています。
用途 燭台
制作年代 昭和12年
寸法 直径 250mm × 高さ 230mm
素地 白雲陶器素地
釉薬 白雲マット釉
焼成 1150℃ 酸化焼成
成形 鋳込み成形
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