産業技術総合研究所 産総研中部センター陶&くらしのデザインコンソーシアム出展機関> 長崎県窯業技術センター

L:長崎県窯業技術センター

番号
品名
数量
制作意図
材質・製法
L-1
蒸すクック
1セット
電子レンジで簡単に蒸し調理ができる食器を有限会社光玉陶苑と共同で開発しました。
この食器の開発には、3D CADで設計を行い、3Dプリンタで立体サンプル出力をするなど、機能性食器として十分なデザイン検討を行いました。
本体形状は水切り溝で余分な水分・油分が食材に付くのを防ぐ構造(実用新案登録済)をしています。また、材質は汚れや臭いがつきにくい磁器質にしていますので、清潔さを保つことができます。
ネーミングの考案や使用方法を記した調理レシピや販促のチラシを製作するなど、商品周辺のデザイン検討も行いました。

○共同開発企業:有限会社 光玉陶苑
材質:磁器質
成形:圧力鋳込み成形
釉薬:石灰釉
焼成:ガス炉・1300℃
    還元焼成

番号
品名
数量
制作意図
材質・製法
L-2
「ながさき鯨カツ弁当〜龍馬が愛したご飯茶わん〜」の容器
1セット
東京・新宿の京王百貨店が毎年開催している駅弁大会、「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(2010年1月7日〜19日)に出展した長崎駅駅弁容器の製品化を、株式会社和山からの技術協力依頼により実施しました。
下関市立長府博物館に所蔵されている坂本龍馬が使用していたという器を窯業技術センターの画像処理技術と株式会社和山の絵付け技術により忠実に再現しました。
「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」ではこの容器に注目が集まり、購入するために行列ができる等、好評を博し12日間で6,800個を完売しました。

○協力企業:株式会社 和山
材質:磁器質
成形:ローラーヘッドマシン成形
釉薬:石灰釉
焼成:ローラーハースキルン
    1300℃・還元焼成
L-3
「コンプラ弁当」の容器
1セット
平成22年4月にオープンした「はさみ温泉 湯治楼」で販売する弁当の容器を、New WAVE波佐見と共同で開発しました。
この容器は、「波佐見焼の特徴を活かした弁当容器の開発」を目的としており、江戸時代から大正時代にかけて海外へ醤油などを入れて輸出していた波佐見焼のコンプラ瓶をモチーフにデザイン開発と試作を行いました。
なお、この容器は、New WAVE波佐見所属の各窯元が季節に合わせた絵付けをすることになっています。
○共同開発団体: New WAVE波佐見
材質:磁器質
成形:鋳込み成形
釉薬:石灰釉
焼成:シャトル窯・1300℃
    還元焼成

番号
品名
数量
制作意図
材質・製法
L-4
長崎歴史文化博物館の亀山焼再現 2
有限会社嘉泉製陶所と共同で長崎歴史文化博物館所蔵の亀山焼を忠実に再現しました。
所蔵品から7点を選出して、これを3次元スキャナを使用して形状の正確な入力を行い、作成したデータを3次元CADにより、乾燥及び焼成による収縮、変形などを予測したデータを作成し、3次元プリンタで原型を作製しました。この原型を基に使用型を作製し、製品の作製を行いました。
模様は、撮影したデータをグラフィックソフトで加工して再現したデータを基に、三川内焼の手描きによる高度な絵付け技術を活かして再現を行いました。

○共同開発企業:有限会社 嘉泉製陶所

材質:磁器質
成形:鋳込み成形
加飾:手描きの染付け
釉薬:当時の亀山焼に
    近い釉薬を再現
焼成:シャトル窯・1300℃
    還元焼成

番号
品名
数量
制作意図
材質・製法
L-5
加湿器

有限会社TMエンタープライズと共同で電源を使わない加湿装置を開発しました。
本体は水蒸気を発散するためにブロック型を組み合わせた形状を採用して、表面積を広くして、加湿の効果を高めました。内部にはスリットが入っており、水を吸い上げやすい構造になっています。また、陶磁器製造の工程と同様に製造できるように、材質は陶土を使用しており、強度と吸水性を兼ねることが必要であるため、通常の陶器の素焼き温度よりも高温で焼成しています。
受け皿の材質は汚れがつきにくい磁器質にしていますので、清潔さを保つことができます。

○共同開発企業:有限会社 TMエンタープライズ
【本体】
材質:陶器
成形:鋳込み成形
釉薬:石灰釉
焼成:ガス炉・1000℃
   
【受け皿】
材質:磁器質
成形:ローラーヘッドマシン成形
釉薬:石灰釉
焼成:シャトル窯・1300℃
    還元焼成

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